カイヤは寝る時、私と離れて寝る。
あたしはベッドで、彼はリビングのソファで寝る。
「ねえ、こっちにおいでよ。一緒に寝ようよ」と誘うが、はにかんで「いい。ここで」って言う。
私は、今日こそはという覚悟で、
「さみしいから、一緒に寝て。お願い」
と、めいっぱい、子猫のようにカイヤにしなだれかかった。
「え…し、しょうがないな」
お風呂上りの上気した少年は、濡れたような唇で答えた。
私には「この子をいただくんだ」という強い意志があった。
もう我慢できないの。
なんでだろう。
いつも大人の男ばかり相手にしていて、まだ「男」になっていない少年を自分の手で「男」にしてあげる快感を得ていない。
これこそ、女の、母性の発露じゃないだろうか?
あたしは人の親になれない体。
しょせん、あたしは「あばずれ」よ。
だったら、かりそめのこの少年にその気持ちをぶつけてみたい。

「何考えてんのさ」
カイヤのほうが怪訝な顔であたしを見つめている。
「あ、ごめんなさい」
「寝るんだろ?寝ようよ」
なんだか、彼の方が大人みたい。
あたしたちはベッドの掛け布団の中に包まれた。
リモコンでLEDの室内灯を落ち着いた光量に落とす。

あたしたちはしばらく天井を見つめていた。
口を開いたのはカイヤだった。
「ね、あの、このまま寝るの?」
「どうしたい?」
「おれ、だめだよ。やばいよ」
「なにがやばいの?」
あたしはじらしてやろうと、意地悪く訊いていやった。
「こんなとこに一緒に寝てたら、やっちゃうかも」
「あたしを犯す?」
「いいのかよ」
「やれば。男の子なんだから」
がばっと、彼が起き上がって、かぶさってきた。
「やるよ」
「やったことあんの?」
「な、ない」
「ないんだ…生意気言って。お姉さんに任せてごらん」
そういって、股間に手を伸ばして「お道具」を確認した。
「おお、すごいじゃない。ちゃんと硬くしてくれて」
「もう、ビンビンだよ、さっきから」
「ふふ、ごめんね。脱ごうよ」
「うん」
カイヤが初めて素直になった。