Na・O・B・O・N

気ままに生きてます。だから気ままに書いていきますね。

2018年06月

南の島には、ある種のあこがれがあった。
日本人は特にそうだった。
補陀落浄土も南にあるそうな。

西方浄土よりも享楽の度合いが高いのが、補陀落浄土なのだと。
人々は裸で過ごし、臆面もなく自由に交わる。

そこかしこで愛を語らい、愛撫に余念がない。


一説に「カーマ・スートラ」の体現世界だという。
「ザナドゥ」とか「キサナドゥ」などと西洋では呼ばれていた。
中国では「桃源郷」と呼ばれる世界。

陰陽の結合は無上の喜びに通じる。
さあ、私の中へいらっしゃい。
あなたの、硬く、輝かしい陽根を、私の闇が支配する女陰に差し込んで照らしておくれ。

私は「なおぼん」の灯台を目指して旅に出た。
彼女に聞きたいことが山とある。
「なぜ、私を造った?」
「私をどうしたいの?」
「あなたは、どこにいるの?」
ある人から「なおぼん」は灯台守をしていると聞いた。

南洋を目指して、PBYに乗せてもらった。
カタリナの愛称のあるアメリカ製の飛行艇だ。

操縦士はアメリアといって、ブロンドの女性だった。
「アメリア・エアハート」どこかで聞いた名前だった。

「あなたの探している人はたぶんあそこ」
そう言って、アメリア機長は私を乗せてくれたのだった。

この星の南半分は、体を持たない人々が集まる場所だという。
ある人は「補陀落(ふだらく)」というところだという。

南十字星が頭の上に見える場所は、「天国にいちばん近い島」だともいう。

カタリナは軽々と私たちを空に運んで、南に進路を取った。

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