Na・O・B・O・N

気ままに生きてます。だから気ままに書いていきますね。

2017年12月

カイヤは家に帰って行った。
あたしは、一人部屋に取り残された。
また一人になっちゃった。


昨日、あたしはカイヤを男にしてあげた。
カイヤは、何度もあたしを貫き、その都度、たくましくなっていった。
そして、さわやかに去って行った。


「もう会わない方がいいよね」
そう言ったのはカイヤのほうだった。
「あなたがそう思うのなら」
あたしも、引き留めなかった。

「さようなら、なおこ」
「さようなら、あたし」

カイヤのペニスは十二センチほどの立派なもので、ちゃんと剥けていた。
そしてサクサクとした下萌えで飾られている。
「あんた、いくつなの?」
「十七」
「すごいね。これ」
「ちいせぇだろ」
「ううん。おっきいよ」
「ふん。そんなこと言って、たくさんの男を連れ込んでんだろ?」
「どこでそんな乱暴な言葉を覚えたのかしら?レディに向かって失礼ね」
あたしはプンと口を尖らせた。
「ごめん。でもナオコさん、遊んでそうだから」
「あら、そう見えて?」
「だって、おれにさせてくれんだろ?」
「あなたが好きだからよ。だれでもってわけじゃないわ」
あたしも出まかせを言っている。
コールガールが何を言っているのだろうか?
「おれが好き?こんなガキのどこがいいんだよ」
「あたしね、弟がほしかったの」
「弟って…じゃあ、ナオコさんは弟と寝るってわけ?わかんねぇな」
なかなか理屈を言う少年だった。

「じゃあ、しないの?」
「い、いや、そういうわけじゃ」
あたしが、ちょっと拗(す)ねてみたら、カイヤはあわてた。
「さ、寝てごらん」
「うん」
「ドクドクしてる。一人エッチするの?」
「何だよ…するに決まってるだろ」
「こんなふうに?」
あたしは、熱いペニスを柔らかく握って上下させた。
「うあっ」
「気持ちいいでしょ。自分でするより」
「ああ」
先走り液がにじみだし、亀頭はつややかに張ってきている。
反り返った男の子は、あたしを濡らした。
こんなの入れられたら、さぞかし気持ちいいだろうな…
「やべぇよ」
「出ちゃう?」
「お、おれ、初めてなんだよ」
恥ずかしそうにカイヤが告げる。
「いいよ。出しちゃいなよ」
「そ、そんな。ああ」
あたしはしごく手を早めた。
びくびくとカイヤが痙攣し、温かい液体を噴き上げた。
何度も、何度も。

カイヤは寝る時、私と離れて寝る。
あたしはベッドで、彼はリビングのソファで寝る。
「ねえ、こっちにおいでよ。一緒に寝ようよ」と誘うが、はにかんで「いい。ここで」って言う。
私は、今日こそはという覚悟で、
「さみしいから、一緒に寝て。お願い」
と、めいっぱい、子猫のようにカイヤにしなだれかかった。
「え…し、しょうがないな」
お風呂上りの上気した少年は、濡れたような唇で答えた。
私には「この子をいただくんだ」という強い意志があった。
もう我慢できないの。
なんでだろう。
いつも大人の男ばかり相手にしていて、まだ「男」になっていない少年を自分の手で「男」にしてあげる快感を得ていない。
これこそ、女の、母性の発露じゃないだろうか?
あたしは人の親になれない体。
しょせん、あたしは「あばずれ」よ。
だったら、かりそめのこの少年にその気持ちをぶつけてみたい。

「何考えてんのさ」
カイヤのほうが怪訝な顔であたしを見つめている。
「あ、ごめんなさい」
「寝るんだろ?寝ようよ」
なんだか、彼の方が大人みたい。
あたしたちはベッドの掛け布団の中に包まれた。
リモコンでLEDの室内灯を落ち着いた光量に落とす。

あたしたちはしばらく天井を見つめていた。
口を開いたのはカイヤだった。
「ね、あの、このまま寝るの?」
「どうしたい?」
「おれ、だめだよ。やばいよ」
「なにがやばいの?」
あたしはじらしてやろうと、意地悪く訊いていやった。
「こんなとこに一緒に寝てたら、やっちゃうかも」
「あたしを犯す?」
「いいのかよ」
「やれば。男の子なんだから」
がばっと、彼が起き上がって、かぶさってきた。
「やるよ」
「やったことあんの?」
「な、ない」
「ないんだ…生意気言って。お姉さんに任せてごらん」
そういって、股間に手を伸ばして「お道具」を確認した。
「おお、すごいじゃない。ちゃんと硬くしてくれて」
「もう、ビンビンだよ、さっきから」
「ふふ、ごめんね。脱ごうよ」
「うん」
カイヤが初めて素直になった。

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