間宮誠司もそうだった。
梅雨空が切れて、松島の夕焼を堪能できたのも、あたしたちの気持ちを高揚させた。
「なんか、ついてるわね」
「そうだな。なおちゃん、今日は松島に宿を取ろう」
そう言って間宮が連れて行ってくれたのが、この鳴海屋旅館だった。
女将(おかみ)と間宮が旧知の仲だそうで、突然訪れても、部屋をなんとかしてくれるということだった。
夕照の空の下の露天のお風呂を堪能し、海鮮づくしの、漁師料理に舌鼓を打ち、土地のお酒もたくさんいただいた。
あたしは、かなり酔っていたと思う。
自分の部屋に行かずに、間宮の部屋で倒れてしまった。
「おやおや、お酒はあんまり強くないんだな」
間宮の声が頭の上でした。
「ま、そこにしばらく横になってなさい」
どれくらい寝ていたのだろうか?
あたしは、側位で間宮に挿入されていた。
はっ…
「起きたのかい?」
平然と、間宮が旅館の浴衣の前をはだけて、腰を振りながら言う。
「ま…まみやさ…ん」
「なおちゃん。わたしは我慢できなかった。すまない」
こういうことになることは、あたしの仕事柄、予想できたことだが、間宮がそんな人だとは思いもしなかった。
寝ているあたしを半裸にして、無断で犯しているのだ。
ああ、男はみんな同じだ…
いまさらながら、酔の強く残る頭の中で嘆いた。
もう、こうなってはしょうがない。
されるがままだった。
声も次第に、甘やかになって出てしまう。
「あはん…まみやさん…いい」
「いいのか」
「うん」
間宮の硬い男根で後ろからゆっくりと差し込まれている。
その形がわかるくらい、スローに挿入してくる。
と、思えば、じわじわと引き潮のごとく、去っていく。
間宮という男は、かなり遊んでいるんじゃないかしら?
あたしには、そう思えた。
「なおちゃんは、寝ていても、すぐに濡れてくれた」
「ま、やだ」
あたしは、顔から火が出るほど恥ずかしく思った。
数えきれないほどの男と寝ているあたしがである。
間宮の酒臭い口があたしの敏感な場所を当てるように舐め、唇でつまむ。
首筋、耳たぶ、うなじ、脇の下…果てはアヌスまで。
とうとうシックスナインの形になり、間宮のものを間近に見た。
いたって、普通のサイズだった。
どちらかというと小ぶりなほうだった。
だのに、側位で挿入されているとき、とても長いもののように感じられた。
カリ首の段差がはっきりしていて、左に湾曲している使いこまれたイチモツだった。
あたしは遠慮無くかぶりついて、舐め上げた。
目の前のアヌスも舐めてあげた。
「ゆひっ」
間宮が情けない声を上げる。
硬い陰毛は、手入れされているらしく、毛足が短くなっていた。
やはり、この男は女遊びに長けているとみた。
あたしの陰門に舌を挿入して、Gスポットに舌先を当ててくる。
うまいものだ。
それにクリへの打撃が、小ギザミでバイブのようだった。
あたしの腰が勝手にせり上がる。
「なおちゃんのおつゆは、甘いよ」
「ひゃっ」
ぐじゅる…
自分でも多いと思う。
下着が使えないくらいに濡れるから。
お酒でのどが渇いていたが、かまわず、間宮のペニスを口に含んで、出ない唾を集めて滑らかにした。
じゅぼ、じゅぼ…
「なおちゃん、くっ」
ペニスがぴくぴくと震える。
逝きそうなのだろうか?
「逝くの?」
「う、あ、まだ大丈夫だ」
汗みずくになっている間宮が答える。
そうして、正常位になった。
とろけそうになっているおまんこに、かっちかちになった間宮のペニスが差し込まれる。
間宮はあたしを見据えて、奥に行き着くと、
「どうだい?深いだろ」
「ええ。すっごく奥に届いてる」
そう答えるものだと、エージェントの教育係から教えられていた。
あたしは間宮に満たされ、この際だから、楽しませてもらおうと腹を決めた。
「ああん、もっと。もっと突いてっ!」
これが、男をがんばらせるキーワードなのだ。
「おお。なおこ。なおちゃん…いいぞぉ」
「きてっ」
「いいのかぁ、中に出しても」
「いいわよ。間宮さんの赤ちゃん、産んであげる」
この殺し文句もエージェントから教えられた。
IUDという避妊具を内装されて、かつ低用量ピルも服用しているあたしに妊娠の恐怖はなかった。
「うれしいね。じゃあ遠慮無く」
間宮は、喜々として腰を力強く振り、あたしのおまんこをぐじゃぐじゃにしてくれた。
あたしも、尿意を覚えるほど、快感が走る。
あたしの両足が間宮の腰を捉え、挟み込んだ。
「ぬおぉ。なおこぉ」
じゅばっ…
あたしの中で間宮が弾けた。
すごい圧力…
吐いても、硬さを失わない。
脅威の精力だった。
射精が続いている間もピストンしているのである。
普通の男性は、じっとしているものだが…
精液は掻き出されて、お尻から内もも、お布団まで汚してしまった。
「ああん、もう…」
「まだ、できるよ。柔らかくならない。こんなこと初めてだ」
とか何とか言っている間宮。
切れ目なく、彼はあたしを起こし、座位から騎乗位にさせた。
あたしも本領発揮で、射精でなめらかになった膣を活かして、乗ってやった。
手を間宮の胸板に突いて、腰を振る。
「おお、いいながめだ」
「でしょお?」
いやらしく、笑ってやる。
ぐっち、ぐっちと重い粘液質の音が響く。
泡をかんだ結合部が白くなっている。
ほんとうに、間宮のあそこは硬かった。
クスリでも飲んでいるだろうか?
饗宴は夜半まで続いた。