Na・O・B・O・N

気ままに生きてます。だから気ままに書いていきますね。

2016年06月

お酒が入ると、人は大胆になる。
間宮誠司もそうだった。

梅雨空が切れて、松島の夕焼を堪能できたのも、あたしたちの気持ちを高揚させた。

「なんか、ついてるわね」
「そうだな。なおちゃん、今日は松島に宿を取ろう」
そう言って間宮が連れて行ってくれたのが、この鳴海屋旅館だった。
女将(おかみ)と間宮が旧知の仲だそうで、突然訪れても、部屋をなんとかしてくれるということだった。

夕照の空の下の露天のお風呂を堪能し、海鮮づくしの、漁師料理に舌鼓を打ち、土地のお酒もたくさんいただいた。
あたしは、かなり酔っていたと思う。
自分の部屋に行かずに、間宮の部屋で倒れてしまった。
「おやおや、お酒はあんまり強くないんだな」
間宮の声が頭の上でした。
「ま、そこにしばらく横になってなさい」

どれくらい寝ていたのだろうか?
あたしは、側位で間宮に挿入されていた。
はっ…
「起きたのかい?」
平然と、間宮が旅館の浴衣の前をはだけて、腰を振りながら言う。
「ま…まみやさ…ん」
「なおちゃん。わたしは我慢できなかった。すまない」
こういうことになることは、あたしの仕事柄、予想できたことだが、間宮がそんな人だとは思いもしなかった。

寝ているあたしを半裸にして、無断で犯しているのだ。
ああ、男はみんな同じだ…
いまさらながら、酔の強く残る頭の中で嘆いた。
もう、こうなってはしょうがない。
されるがままだった。
声も次第に、甘やかになって出てしまう。
「あはん…まみやさん…いい」
「いいのか」
「うん」
間宮の硬い男根で後ろからゆっくりと差し込まれている。
その形がわかるくらい、スローに挿入してくる。
と、思えば、じわじわと引き潮のごとく、去っていく。
間宮という男は、かなり遊んでいるんじゃないかしら?
あたしには、そう思えた。

「なおちゃんは、寝ていても、すぐに濡れてくれた」
「ま、やだ」
あたしは、顔から火が出るほど恥ずかしく思った。
数えきれないほどの男と寝ているあたしがである。

間宮の酒臭い口があたしの敏感な場所を当てるように舐め、唇でつまむ。
首筋、耳たぶ、うなじ、脇の下…果てはアヌスまで。

とうとうシックスナインの形になり、間宮のものを間近に見た。
いたって、普通のサイズだった。
どちらかというと小ぶりなほうだった。
だのに、側位で挿入されているとき、とても長いもののように感じられた。
カリ首の段差がはっきりしていて、左に湾曲している使いこまれたイチモツだった。
あたしは遠慮無くかぶりついて、舐め上げた。
目の前のアヌスも舐めてあげた。
「ゆひっ」
間宮が情けない声を上げる。
硬い陰毛は、手入れされているらしく、毛足が短くなっていた。
やはり、この男は女遊びに長けているとみた。
あたしの陰門に舌を挿入して、Gスポットに舌先を当ててくる。
うまいものだ。
それにクリへの打撃が、小ギザミでバイブのようだった。
あたしの腰が勝手にせり上がる。
「なおちゃんのおつゆは、甘いよ」
「ひゃっ」
ぐじゅる…
自分でも多いと思う。
下着が使えないくらいに濡れるから。
お酒でのどが渇いていたが、かまわず、間宮のペニスを口に含んで、出ない唾を集めて滑らかにした。
じゅぼ、じゅぼ…
「なおちゃん、くっ」
ペニスがぴくぴくと震える。
逝きそうなのだろうか?
「逝くの?」
「う、あ、まだ大丈夫だ」
汗みずくになっている間宮が答える。
そうして、正常位になった。
とろけそうになっているおまんこに、かっちかちになった間宮のペニスが差し込まれる。
間宮はあたしを見据えて、奥に行き着くと、
「どうだい?深いだろ」
「ええ。すっごく奥に届いてる」
そう答えるものだと、エージェントの教育係から教えられていた。
あたしは間宮に満たされ、この際だから、楽しませてもらおうと腹を決めた。
「ああん、もっと。もっと突いてっ!」
これが、男をがんばらせるキーワードなのだ。
「おお。なおこ。なおちゃん…いいぞぉ」
「きてっ」
「いいのかぁ、中に出しても」
「いいわよ。間宮さんの赤ちゃん、産んであげる」
この殺し文句もエージェントから教えられた。
IUDという避妊具を内装されて、かつ低用量ピルも服用しているあたしに妊娠の恐怖はなかった。
「うれしいね。じゃあ遠慮無く」
間宮は、喜々として腰を力強く振り、あたしのおまんこをぐじゃぐじゃにしてくれた。
あたしも、尿意を覚えるほど、快感が走る。
あたしの両足が間宮の腰を捉え、挟み込んだ。
「ぬおぉ。なおこぉ」
じゅばっ…
あたしの中で間宮が弾けた。
すごい圧力…
吐いても、硬さを失わない。
脅威の精力だった。
射精が続いている間もピストンしているのである。
普通の男性は、じっとしているものだが…
精液は掻き出されて、お尻から内もも、お布団まで汚してしまった。

「ああん、もう…」
「まだ、できるよ。柔らかくならない。こんなこと初めてだ」
とか何とか言っている間宮。
切れ目なく、彼はあたしを起こし、座位から騎乗位にさせた。
あたしも本領発揮で、射精でなめらかになった膣を活かして、乗ってやった。
手を間宮の胸板に突いて、腰を振る。
「おお、いいながめだ」
「でしょお?」
いやらしく、笑ってやる。
ぐっち、ぐっちと重い粘液質の音が響く。
泡をかんだ結合部が白くなっている。
ほんとうに、間宮のあそこは硬かった。
クスリでも飲んでいるだろうか?
饗宴は夜半まで続いた。

まとまったお金をいただいたので、旅に出たの。
女の一人旅。

昔なら「自殺」でも考えてんじゃないのって旅館も泊めたがらなかった。
いつの話をしてんだか…

いまや、女のお一人様旅行なんて、上客だから下にも置かないおもてなしよ。
一番いい部屋をとって、一番いい料理を注文して、バーでお酒も飲んじゃう。
一人カラオケもやっちゃう。

「うん、仙台に着いたとこ」
「どうすんの?これから」
「決めてない」
「気ままねぇ」
「美亜は、おしごと?」
「そうだよぉ。これから、蒲田で会うの」
「かまだぁ?やだぁ」
「でしょぉ。沈みそ。お土産楽しみにしてるね。じゃ、切るよ」
「うん、今晩、またかける」
「わかった」

親友の美亜(みあ)に電話して、あたしは仙台駅のロータリーに出た。
東北新幹線は快適だった。
グリーンだったから。
「さてと、どこ行こうかな」
バス停の前に立っていると、ロマンスグレーの男性が地図を広げてベンチに座っていた。
「あの…」
「うん?」
あたしは、こうやって突然声をかけるのが癖だった。
くったくがないのである。
おじさんは、眼鏡越しのやさしい目であたしを見た。
「何か?バスに乗るのかい?」
標準語だったので、この土地の人ではなさそうだった。
「松島あたりに行きたいんですけど、ここでいいんですか?」
「旅行ですか。わたしも同じようなもんですがね。松島か…行ってみましょう。よろしければご一緒しましょう」
「わ、ほんとですか?」
「こんなかわいい娘さんと旅ができるなら」
「おじょうずですね」
とかなんとか言って、あたしは男性をゲットした。
うまくいけば、楽しめるかもしれない。
スーツの仕立てといい、着こなしといい、お金持ちの男性に間違いないと見たわ。
年の頃は五十半ば…たぶんだけど。
あたしのお父さんとしたら、若いかも。
じゃあ「愛人」?
わたしはひとり、にやにやしていただろう。

男は、間宮と名乗った。
去年に奥さんに先立たれて、一人暮らしだそうだ。
名刺には「間宮モーター株式会社」とあり「代表取締役会長」とあった。
「会長さんなんだ」
「小さい会社だよ」
「お一人で暮らしてらっしゃるの?」
「高校生の娘がいるけど、アメリカにいる」
「へぇ。留学ですかぁ」
「学校から行かされるんだよ。最近は。お金のかかることばっかりだ」
と笑いながら言い、まんざらでもなさそうだった。
「なおこさん…でいいのかな。あなたは、一人旅なの?」
「ええ」
「失恋でもしましたか?」
「いや、そんなことじゃ…」
「気ままな一人旅ってわけですな。松島なら仙石(せんせき)線で電車で行きましょう」
間宮の話によると、松島への路線バスは廃止になったそうだ。
仙石線に乗るためにもう一度JRの駅舎に入った。

「泊まるところも決めてないのか」
「ええ」
「とんだ、お嬢さんだ」
ボックス席で、あたしたちは向かい合って座っていた。
海が見え始めるころ、二人は旧来の知り合いのように打ち解けていた。

昨日いっしょだった男の話。
ごく普通の情事の後、昭人(あきと) と名乗った男は、こうきりだした。

「子供の時、母親が父親の弟に犯されてるのを見たんだよ」
「叔父さんにってこと?」 
「ああ」 
 
そうして、彼が語った話を再現するわ。

学校から帰ると、玄関に叔父の靴が脱いであった。
なにか雰囲気がいつもと違うと、おれは感じた。
泣くような、声がするのだ。

おれは、母さんの声のするほうにこっそり近づいていった。
仏間の隣の四畳半で、親父の弟の茂雄(おれは単に「おっちゃん」と呼んでいた)が何やら話しているようだった。
叔父は、素行が悪く、いつもうちに金の無心に来たりする。
親父はいつも咎めるが、聞きゃしない。
その日はお金の話じゃないらしく、母さんの声も「いや」とか「やめて」とか言っている。

障子の隙間から除くと、母さんと叔父は裸だった。
おれは、凍りついてしまった。
叔父の手が、母さんのあの部分を触っているのが嫌でも目に入る。
母さんの白い腿(もも)が、ぶるんと震え、半ば目を閉じて、苦しそうに眉間にしわを刻んでいた。
二人は玉の汗を肌に浮かべながら、いやらしい行為にふけっている。

「いつから、母さんたちはこんな関係なんだ?親父の目を盗んで…」
中三のおれは、無性に腹立たしく思ったが、叔父が怖くてじっとしていた。
そして、思春期の男子の興味の的は相手が母親であれ、セックスそのものだったから。

叔父の性器を見て、おれは笑いそうになった。
ぴょこんと勃起しているのだが、半分、皮がかぶっており、おれのものより小さく見えたからだ。
「大人で、あんなくらいなのか?」
確かに、叔父と風呂で一緒になったとき、いつもタオルで隠していたけれど、今思えば小さいからだったのだ。

しかし、その貧弱な性器でも、母さんを貫くときは嫉妬した。
その肉の花びらの間に、叔父は勃起を突っ込んだのだ。
「ああん、だめだったらぁ」
母さんが抵抗するもむなしく、叔父は力強く腰を入れた。
時折、虚しく母さんから外れるが、健気に、叔父はピストンしている。
おれも、激しく勃起していた。
パンツにこすれて痛痒いくらいだった。

「佐和子義姉(ねえ)さん…さわこっ」
母さんを呼び捨てにし、がくがくっと叔父が震えると、ぐったりとしてしまった。
「いやぁ~っ」
中で出されて、母さんが両手で顔を覆ったのだ。
そのとき、おれもパンツの中で射精してしまっていた。

叔父が母さんから離れると、
「ごめんよ、義姉さん」
と詫て、ティッシュで母さんのあそこを拭いている。
どろどろと精液が流れて敷布団にしみを作っている。
叔父の性器は陰毛に隠れて、見えなくなってしまっていた。

おれはそっと、その場から離れ、玄関から静かに表に出た。
パンツの中が気持ち悪いが、そこにいることを憚られたのだ。

しばらく公園のほうに歩いて時間を潰してから家に帰った。
「ただいま」
何食わぬ顔でおれが玄関に入ると、叔父の靴はなかった。

母さんは、台所で夕飯の支度をしていた。
「あら、おかえり」
いつもの母さんに戻っていた。
おれは、安心した反面、その体は叔父に汚されているのだと嫌悪した。
そして、「女」の艶みたいなものを感じ取った。

「おっちゃん、来てたの?」
母さんは、驚いたような表情をし、一瞬、動きが止まったが、
「ううん。来てないわ」
嘘をついた。
「さっき、道でよく似た人を見たから」
おれも嘘をついた。
「そう…」

その後も、叔父は母親の体を求めて、家に来ていたようだった。

昭人の話はおよそ、こんな内容だったと思う。
彼のペニスは、叔父さんのものよりはるかに大きいのだろうと、あたしは思ったよ。
いままで見てきたモノの中では屈指の大きさだったから。

サングラスの男は尾辻誠(おつじまこと)といった。
おそらく偽名だろうけれど。

尾辻は自分を「山師」だと言う。
日本のあらゆる山に入り、鉱石を探しまわっているのだと。
非合法なこともやっているらしく、あまり多くを語らない。

「これはね、コランダム…つまり硬玉(こうぎょく)だ。ルビーとかサファイアの仲間だ」
彼の指には宝石を載せたリングが嵌っていた。
あたしはそれが酸化アルミというなんの変哲もない石であることくらいは、なおぼんから教わっていたけれど。

「そうなんだ…」
あたしは、きれいねと言いながらそれを愛でるふりをした。

ベッドでひとしきりお互いの口を舐め合ったあと、脱がされた。
「いい形の胸だね」
「そうお?」
「大きすぎず、かといってちゃんと主張している」
理屈っぽい男のようだった。
そんなふうに胸を褒められたことはなかったから。

ショーツに手が入り、しっとり濡れた谷間を散策する。
彼は、そうやって沢を登り、谷を下ってきたのだろう。

「ブナの原生林で、道に迷ったことがあってね」
指先は膣をくぐった。
「あっ」
「月山の奥のほうだったと思う。静かに水をたたえた池に出会ったんだ」
「…」
指は、奥のほうを進み、左右に、こね回される。
「あふっ」
あたしの足が、勝手に左右に別れ、腰が持ち上がる。
まるで、尾辻の指に下の口で食いついているようだった。
「深い緑色でね…」
ささやく声は、やがて遠くなり、あたしはその泉にたゆたう木の葉のようだった。

ペニスの挿入のないセックスを経験したのはそれが初めてだった。
もっとも、挿入困難でやむなく終わったことはあったけれど。
あんなものはセックスでもなんでもなかった。

しかし尾辻のやり方はまさしくセックスだった。
あたしは逝ったのだろうか?
気を失っていたのだろうか?
緑に包まれて、あたしは浮かんでいたように思う。
気がつけば、あたしは正常位で尾辻に貫かれているところだった。
それも優しく。
彼のペニスは女を征服するのではなく、収まっているだけだった。
足りない部分を補うような、古事記での、イザナギとイザナミの行為。

「なおこ…」
「おつじさ…ん」
側位で突かれ、あたしの体はねじれ、くちびるを奪われる。
ひげがチクチクと心地よかった。
サングラスは、いつしか取り去られ、優しい目があたしを見つめていた。
抜けても、腰の動きだけで元の鞘に収める尾辻は、なかなかのテクニシャンだと思えた。
体格が、あたしたちは合っているのかもしれなかった。

山師に掘り当てられた「原石」のあたしは、宝石になりうるだろうか?


勝鬨橋(かちどきばし)を海の方に歩いていた。
どんよりと曇って、街路樹の緑が生き生きとしている。

JR有楽町駅からずっと、歩いてきたのだけれど。

スマホが鳴った。
「はい、なおこです」
梅原からだった。
「いまどこ?」
「勝鬨橋」
「なんでそんなとこにいる?」
「松本さんとのお約束が終わって、帰るところなんです」
「お前の家は神田だろ?」
「え、まあ、ちょっと散歩」
「気楽だな。お散歩中、すまないが仕事だ」
「え?また…ですか…」
「そこからなら都合がいい、戻って有楽町から御徒町(おかちまち)に向かってくれ、そこで降りて、駅東側のローソンで待て」
「は、はぁ」

あたしは、橋をもどって、有楽町駅に向かうことにした。

イギリスがEUを離脱するかもしれない。
アメリカのフロリダで銃の乱射があり、多数の死者を出した。
容疑者はイスラム系の男だというが、死亡した。
トランプ候補が、それを受けてまた吠えた。
「イスラム教徒をアメリカから追い出せ」と。

これらは同根の問題だと、あたしなどは思う。
移民問題は、先住の国民との軋轢(あつれき)だ。
イギリスも、移民問題に苦しんでいる。
EUという組織は、人や物、カネの動きを円滑にするために、自由化した。
参加国は、いきおい多国籍の人々との同舟を余儀なくされる。
平和ならいいのだけれど、差別や格差が火種になって、移民排斥の運動になりかねない。
イギリスがEU離脱を言い出したのは、今が初めてではない。
ここにきて、イスラム系のシリアあたりからの移民の大移動がイギリスにも押し寄せ、イギリス国民の危機感を煽っているのだろう。
島国根性は、彼の国でも健在で、日本とさして変わらない。

あたしは道々、そんなことを考えて歩いていた。

朝までいっしょだった松本という青年は、商社マンで時事の話に詳しいらしく、あたし相手に、欧米の話をするのだった。

「このまま円高が進んで、アベノミクスはトドメをさされるんだ」
松本は情事のあとの一服を点けながら言った。
「円が強いんだからいいじゃない」
あたしは、あまり興味はなかったけれど、そう答えた。
「米ドルやユーロと相対してそうなっているだけで、強い通貨として円が買われているわけじゃない」
「そうなの?」
「ドルが弱すぎるんだよ」
「円は安牌だと聞いたわ」
「君は麻雀をするのかい?」
「ま、ね」
「まさにそうだよ」
煙そうに、自分の前の煙草の煙をはらいながら、松本は言った。
松本のセックスは、インターバルが長い。
再び勃起すると、あたしにすりよってきて、くちびるを奪う。
あたしは押し倒され、正常位で貫かれる。
しばらく重なりあって、互いの体温を確認するのだった。
「あはぁ」
「う…む」
弾力のある亀頭があたしを押し拡げる。
ぬち…
あたしが反る。
背中とベッドの間に空間ができると彼は腕を差し込んで、自分に引き寄せる。
そうして向かい合ったまま深く差し込むのだった。

そんな今朝までの情事を思い浮かべ、山手線の車窓を眺めるでもなく眺めていた。
「おかちまちぃ、おかちまちぃ」
ここで降りる人は少なく、あたしは人を避けて車外に出た。
次の上野駅で降りる人がほとんどなのだろう。

「あそこか」
東側に出たところにローソンが見えた。
黒のX-Trailが目印だった。
「いたいた」
一方通行の路肩にその車が止まっていた。
あたしは近寄って、助手席側の窓ガラスをノックした。
窓が開いて、
「どうぞ」
男の声がした。
あたしは、ドアを開けて滑り込んだ。
「おまたせ」
「やぁ、君がなおこさん?」
「ええ」
男は、ニューエラのワーカーズキャップにサングラス姿で、ひげが濃かった。
「ワイルドだろう?」で売っていた芸人に似ていた。
「じゃ、行きますか」
彼は、すーっと車を出して、北に向かった。

スマホで写メを取って、ブログに貼り付けると、その撮影時の位置情報が写真に埋め込まれるそうだよ。

だから、ブログの不用意な写真から住処(すみか)が割れるんだって。

あたし、それでストーキングされたんだ。

古いデジカメで写真を撮って、貼り付けるといいって、なおぼんに教えてもらった。

まぁ、あたしは写真をブログにアップしないようにしてる。

なるだけね。

でもちょこっと出したいときもあるから、出しちゃう。

なおぼんは、写真の「映り込み」から、警察に顔を割り出されたことがあるって言ってた。

鏡とか、鏡状のよく景色が映るようなものが撮影のときにあると、カメラを構えた自分が写っていることがあるんだって。

「映る」と「写る」って使い分けるのかな?あたしわかんないわ。

でも、なおぼんはどうして警察にそんなことされたんだろ?

容疑者とか犯罪者の類(たぐい)なんだろうか?

だから殺されたんじゃないだろうか?

あの人は確かに「殺された」って言ってたもの。

あたし、恐ろしくてそれ以上、訊けなかった。

そう、脳内に、なおぼんはやってくるんだよ。

しょっちゅう。

困ったときは、ひとりじゃないっていいよね。

あたしには、いつも「なおぼん」がついてる。

誰にも見えないけれど。

Tのペニスはめずらしく「まっすぐ」だった。
だいたい、どちらかにカーブしていたりするものだけれど。

横で、Hがもどかしそうに、自分でペニスをこすっている。

そう、3Pプレイをこれからしようというのだ。

三十半ばのTと、その友人のHは職場の同僚だという。
衛生陶器の会社で、だれでも知っている企業だった。

あたしはTのペニスをしゃぶりながら、Hのものをテコキしていた。
あたしのお乳は、Tが受け持ち、Hは陰裂をまさぐっている。
三人はベッドの上で絡み合っていた。
よくAVなどでこういったシチュエーションがあるけれど、なかなか集中できず、あまりあたしは面白くない。
やはりセックスは1対1が理想だわ。

Hは慣れていないのか、なかなか硬くならない。
あたしの手のひらの中で、半立ちのままだった。
これでは挿入は困難だろうに。
Tはギンギンに勃起させている。
口のほうが、男にとって気持ちいいのかもしれない。
テコキは新鮮さに欠けるのだろうか?

小太りのTは、毛深く、フェラをしていると、毛が鼻をくすぐって、くしゃみがでそうになる。
たぶん、Hのほうが立てばペニスは大きいのではないかな?

そんなことをしているうちに、Tが
「入れてもいいかな」
と訊いてきた。
「え、ええ」
「H、お前、しゃぶってもらえよ」
「お、そうだね」
あたしはサンドイッチにされて犯される形になった。
首をひねって、Hのやや硬くなったペニスを舐める。
正常位で、ぎこちなくTが突き上げてくる。
あたしの背骨はU字に曲げられる。
あひっ…
ぐじゅ、ぐじゅ…
Hの道具が硬さを増し、その大きさは予想を超えていた。
もう、口には収まらない。
Tの倍はあるんじゃないだろうか?
「お前の、でけぇな」
やはり、Tも気になるのか、そう言った。
Hは恥ずかしそうに、
「でかいだけで…」
「うらやましいヤツだ。女を何人も逝かせられるだろうによ。交代だ、この子に入れてやんなよそいつを」
そう言うと、Tはあたしから離れて、Hと入れ替わった。

がばっと、あたしはHによって拡げられ、奥まで突かれた。
その充実感と言ったら、Tと比べるのは悪いけれど、同時にされると嫌でも違いがはっきりする。
あたしは、細いTのペニスをしゃぶりながら思った。

「だめだぁ、いっちまう」
Hが情けない声を出して、あたしのお腹に飛ばした。
早いのが難点だわね。
あたしももう少しで逝けたのに…
「じゃ、おれも」
Tがお口から抜いて、またかぶさってきた。
やっぱりゆるい…
あたしのが対応しきれないくらい、拡げられたみたい。
それでも、Tは勝手に昇りつめて、あたしのお乳の上にひっかけた。
さらさらの薄い精液はすぐにベッドの垂れて、染みこんでしまった。

やはり二人相手は疲れも二倍だった。
時間が来たのでシャワーを借りて、彼らのマンションをおいとました。

小柄な美女、平愛梨がインテル・ミラノの長友佑都の20センチ超えペニスに落とされました。
ついに。
あの可愛らしい顔で、長友の巨根をしゃぶるのよ。
AVなら売れるわ。
長友もサッカーがだめになったらAV 男優になれるわ。
あたしなら、大谷翔平君の大砲を見てみたいけど。
球界ではダルビッシュ有といい勝負 だってよ。
デカイ男は、堂々としているわねぇ。
生きざまも。
 

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