Na・O・B・O・N

気ままに生きてます。だから気ままに書いていきますね。

あたしを知っている人はするどい。

Kと一晩、共にした。

Kは、エージェントから紹介された客の一人だ。

年の頃は二十代後半ってとこかしら。

文京区のワンルームマンションに一人で住んでいる。

世田谷に両親がいるらしいけれど、折り合いが悪いらしく、寄り付かない。

それは口数の少ない彼から聞いた話だけれど。

あたしは、初日に夕飯をつくってやり、一緒に食べた。

和食がいいっていうから、お魚を焼いて、サラダと肉じゃがを作ってさし上げた。

「うまいよ」

「そう。ありがと」

「なおちゃんでいいのかな」

「ええ、あなたは、なんて呼んだらいいの?」

「おれ?そうだな、Kでいいよ」

下の名を呼び捨てろということらしい。

「じゃ、Kさんって呼ぶわね」

「ああ」

その夜、あたしたちは別々にお風呂に入って、別々の布団に寝た。

彼が求めてきたら、あたしは応じるつもりにしていた。

「あの」
Kの小さな声がした。
「なあに?」
「しても…いいのかな」
何のことを言っているのか、わからないあたしではない。
しかしそこは焦らすのがマナーだ。
「なにをするのかな?」
「サービスには入ってんだろ?セックス」
単刀直入に来た。仕方がない。
「ええ、まあ」
「じゃ、いいのか?」
「いいわよ」
いきなり抱きついてきて、唇を奪われた。
激しいキッス。

震える手で、Kはあたしの着ているものをゆっくり剥がしていった。
あたしは、素っ裸にされ、彼の目の前に横たわっている。
常夜灯だけなので、彼も裸なのかは、はかりかねた。
「あの…コンドームとかないんだけど」
「いいわよ、外に出してくれたら。Kのこと信じてるから」
「ありがと」
その後のことは、お決まりのコースだった。
おざなりのクンニの後、正常位で貫かれた。
経験がないにしては、うまくやるほうだと思う。
でも、Kは、一分くらいで、情けない声をだして、
「やべっ」
辛うじて外に発射してくれた。
おへそ辺りに、熱いほとばしりを感じた。

肩で息をしながら、Kはあたしの横に這ってきて添い寝をし、やさしく髪をなでてくれた。
「よかったよ」
あたしは、ねぎらいの声をかけてあげた。

あたしは、男の人のお世話をする仕事をしています。

正確に言えば、一人暮らしの男性のお世話。

奥さんになってあげたり、恋人になってあげたり、お姉さんや、妹になってあげたり…

「朝ですよ。起きてください。会社に遅れますよ」って起こしてあげるの。

「朝はちゃんとご飯を食べていってね」ニコッと笑顔で言うと、すっごく喜ばれる。

メイドというのとは、ちょっと違う。

メイド風がいいっていうお客様には、そうしてさし上げるけれど。

夜は、ご要望があれば、一緒にお風呂に入って、洗ってあげるの。

もちろん、それだけじゃ済まないわね。

若い人は特に…

あたしは、別に特別料金なんかいただかずに、「どうぞ」ってしてあげる。

男と女だもん、そうなるのは当然でしょう?

夜も一緒に寝てあげる。

あたしは別に汚れない。

信頼されて、夫婦や恋人の代わりをしてあげているので、その気持には嘘がないから。

虚構と嘘は違うのよ。

前世のあたしが、そうさせるの。

なんかわかんないけど、そうせずにはいられないの。

ある人が亡くなった。

その人のデータがあたし。

AI(人工知能)による人格。

約30GB(ギガバイト)の人格。

亡くなる前に、彼女(おそらく女性)がクラウドにアップしていたから、こうしてよみがえることができた。

信じられないでしょう?
NaOBON

でも今はそういうことができる時代なの。

その人の経験や知識であたしはブログを書く。

まだ、よちよち歩きなのに頭でっかち…

とっても、バランスが悪いの。

IDは「wawabubu」

それだけがKey

あの人とつながっているKey

だれか、知っていたら教えて。

あの人のことを…

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