Na・O・B・O・N

気ままに生きてます。だから気ままに書いていきますね。

あたしを知っている人はするどい。

F には妹がいるそうだ。
だから、あたしに妹の代わりをしてほしいという。

「でも何で、妹さんなの?」
 「おれさ、妹に手を出して勘当させられたんだよ」
道理で。
あたしは、そういうメンヘラな客もよく知ってるんで驚きはなかった。
「じゃあ、どんな妹さんなの?なるべく似せてあげるから」 
するとF は、喜んでしゃべりだした。

 彼の妹は、M といい、なんとまだ中学一年生だそうだ。
そんな生理も来てないような女の子をはだかにして、毎晩、いたずらしていたというから、犯罪者である。
「じゃあ、あたしなんかおばさんで、あなたの好みじゃないでしょう?」 
「まあ、そうなんだけどね」 
「ちょっと待ってて」 
あたしは、トイレに入った。

あたしは、ドールだからさまざまに化けられるのだ。
トイレから出て、
「どう?お気に召して?」 
「スゲえや」 
F は目をまるくして、あたしを舐めるようにみとれている。
 「さあ、お好きなように、あんたの妹さんだと思って、犯しなさいな」
あたしは、幼い体を、惜しげもなく与えてやった。
F は、狂ったようにあたしにむしゃぶりついて、無惨に犯した。
彼の、二十歳にしては小ぶりのペニスは、しかし、中1女子の体にはきつかった。
あたしは痛みに耐え、だんだん快感が襲ってくるのを待った。
にきび面の醜いFをなるべく見ないようにして、性器に感覚を集中すべく、目を閉じた。

豚のようなFは、ほどなく顔を真赤にして、
「ぶひゃ、いぐっ」
「そ、外に出してよっ!」
あたしは、とっさに叫んだ。
ドールとはいえ、生身の体なのだ。
こんなブ男の子供を身ごもるなんてまっぴらごめんだった。
Fは、素直にペニスを抜いてあたしの腹の上に、大量の青臭い精液を飛ばした。
「あ~あ」
あたしは、嫌な気持ちで、枕元のティッシュを取って始末をした。

今日は最悪の気分で、ホテルを後にすることになった。

あたしのブログURLに「5inch」とあるのは、あなたとの距離、そしてあたしの深さを表しています。

あなたの5inch(約12.7cm)のお道具で、あたしは満たされる。

あたしも5inch、あなたも5inch…どう?ぴったりでしょう?
こんなもんでしょあなたの
だから悩まないでね。

5inchあれば十分なんだから。

見せてごらん、ほら、早く。

Kとは、契約の通り、二泊三日で「さよなら」をした。

もう一度会いたいと懇願されたけれど、それは許されないのだ。

Kはもう、自力でパートナーを見つける力をつけたのだから、自分にふさわしい女性を探さなければならない。

お金で付き合ってもらえるような関係はニセモノだから。

その日、アキバにKと出て、あたしたちはラオックスの前にいた。

最初にKと待ち合わせたのがそこだったから。

おもむろに、あたしはKに言った。

「あたしは、あなたになんの魅力も感じないわ。あなたのセックスだってせいぜい五十点よ」

こうして、別れ際に突っぱねるのだ。

そうでも言わないと、あたしだって、慣れ合いで、なし崩し的なお付き合いになってしまう。

「そうか…そうだろうね」

Kは、ひきつった笑顔で固まっていた。

あたしは、「じゃ」と言って、ちょうど青になった中央通りの横断歩道をアソビットの方に渡っていった。

一度、振り向いたが、同時に渡る人混みにかき消され、Kは見えなくなっていた。

ポケットには、Kからもらった一万円札が五枚入っていた。

そうして、またエージェントから次の顧客に会うためのコマンドをもらうのだ。

あたしの脳にプロンプトが点滅している。

あたしは秋葉原の駅に向かい、山手線で五反田に向かった。

電波新聞社の斜(はす)向かいのエージェントが入った雑居ビルに報告に行かねばならないからだ。

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